2018年より淡路島の五色町へ家族で移住し、小さな生活圏での百姓になりたい。

鼠捕獲大作戦 その1

きたな〜。

台所を縦横無人に荒らす小さき破壊者!

 

初日は台所中の散歩という名の物色らしき痕跡。

被害は泥だらけの足跡掃除。

最近は毎日畑に行って土を見てるので

足跡から軒下の土の状態が手に取るようにわかるように。

おー!私スキルアップ

朝からオスバンオスバンとお掃除。

 

侵入通路はひとつのみ!

とりょーたゲートをつくったものの
難なく突破。

 

二日目。

迂闊にも出しっぱなしにしといた

豆腐のお味噌汁の食べ散らかし。

溺死の地獄絵図回避。ホッ。

きっと足に絡まって焦ったであろう攪拌器の移動。

オーガニック木の実が詰まったジップロック

諦められないけど諦めた賢明な歯型。

昨日よりも心なしか足跡に躍動感?

足についた豆腐を取るためか。

にて二日目の足跡はそこらじゅう豆腐足跡。

 

朝も早よから襷をかけて「あー、あー、南無三だー。」

一休さんの歌を口ずさみながら

昨日より入念にオスバン。

 

富士山の厨房での鼠は

毎年雪山で越冬してる先住者。

夏、植物もなく蛾がひらひら飛び

貯めてある雨水と限りある食料で人間たちは数ヶ月暮らして

登山者を迎えるのです。

鼠はいわば閉鎖環境での小さき友、戦う理由無しでした。

荒されて守ってを繰り返しトラップを仕掛け

日々に充実と挑戦という名の

暇つぶしをする子もいたけど、

それもし勝てたら他の山小屋に行くのでわ…?と

根本解決にはならない疑問をぶつけることなく、

私はコソッと鼠との共生を選びました。

 

クズ野菜を日々外の軒下へ。厨房には来なくなった。

 

そして8月下旬には秋風が吹き、9月中旬には初雪で

私達に四季を感じさせてくれる雲の上富士山。

厨房の食器から調理器具、賞味期限の残った乾物を

鼠に荒らされぬよう1日で閉めて数ヶ月ぶりの下界へと

心はずませ小屋を後にするのです。

ほんの少しの食料を軒下に忍ばせて。

鼠はそこから来年の夏まで極寒や飢餓とともに

生き抜いていく小さき戦士なのです。

 

秋が過ぎ冬が来て春が来るとそわそわ。

インドで冬を過ごし、山小屋の友人とインドでばったり再会でもすれば、

山小屋のしゃちょーに今年はいつからだと催促ワルノリ国際電話。

どこに行っても何歳になってもありがたいことに暇でした。

そして帰国しいさんで小屋を開けにいくのです。

毎年ごとに小屋締めが上手くなってるから鼠被害と呼ばれる

飲食業的厨房事件はなくなっていったけど、やはり越冬できなかった

戦士達の亡骸を目の当たりにし、言葉が伝わるものなら

下界に引っ越しなさいよ。と言わずにはいられません。

 

その2へ続く。