2018年より淡路島の五色町へ家族で移住し、小さな生活圏での百姓になりたい。

竹林整備 たけのこ出荷 農業生活が始まった。

 

2018年。秋。淡路島に移住してきてから日々

隣接している放棄山を眺めていた。

 

猪が自由に歩き、竹が侵食して原木林を侵していく様子。

たまにお散歩がてら歩くと懐かしの森の香り、何層にもなっている山の土。

足の裏の気持ち良いこと!土の状態の素晴らしい事!

だけど人の土地だからそう何度も無闇矢鱈と入る訳にもいかず。

荒れていく。家もなかなか片付かないけど全体的に荒れている。

住人を目の前に歯に衣着せず人が住んんでいると思わなかった!と仰る人も。。

 

当時はうちの敷地と竹やぶの境界に牛舎兼倉庫があったけど屋根は穴が空き、

傾いていつ崩れてもおかしくないのでなんとなく怖くて近寄らず。。

しかしその境界の日陰で原木椎茸を育て、たらの木を見つけ

それはそれで東京では味わえない自然の恵みを頂く一年目。

 

2019年。冬には山とうちの境界の竹を全て伐採。

マザーなるメスの竹の存在をりょーちゃんは認知しつつぐいぐい竹を担いで斜面から上がってくる。

ちなみに筍は頭が赤い筍が雌で雄より美味。

節を見てもオスメスの区別はつく。

節から出ている枝がひと枝なら雄。

二枝なら雌。

京都の竹林のある小さな森に住んでる頃とは情報量も費やす時間も

グングン末広に。

 

我が家の敷地の竹を取り除く木眼下を望むと営みが覗ける田園風景。

稲作から収穫までの美しさはここに引っ越してきてよかったと毎度思う。

 

だけれども隣の山へ竹が侵略していくのを横目にあまりいい気なもんでもありません。

1年経てば伐採した竹もそこかしこと筍くんが顔を出してきます。

間引いたり手を入れた所ほどニョキニョキ。ニョキニョキ。

切った竹を横に並べて下から見たら段々畑のように場所を作る。

昔はみかん畑だったそう。

みかんは斜面で育つ元気な柑橘系。

淡路に引っ越してきたら皆さん口を揃えて柑橘植えろのお達し。

兎にも角にも柑橘は育つのが淡路の特徴らしいのです。

しかし竹も斜面みかん畑も力と時間と出費を要するのでついつい後回し・・・。

 

私はコツコツ地道に家の周りの三反の畑で栽培品目の自家採種と試行錯誤の日々

 

2020年。三度目の冬がきた。

主人の農業研修も終わり今後の我が家の歩く道をそろそろ指し示さねば生きてゆけぬ田舎暮らし。

私の農業従事は去年退き自分の畑に精力を尽くしたいと自給自足以上と踏み込みましたが

思ってる以上に農業は支出が大きいのです。

特に我が家のように、親の代から受け継ぐ資産がまるでないどこの馬の骨かもわからない輩は

それはそれは世襲している方達が想像もしていないような大きな出費が日常を襲ってきます。

代々守り受け継いできた土地、疑問なく入れる田主、モアもトラクターもユンボも。

そして誰も気づいてくれないけど大事なのは倉庫です。

うちには何もない!が現状です。

固定種、在来種を自家採種し続けていますがまだ年数が少なく畑も開墾しながら重粘土なこの土地での

栽培品目を安定させるためにはそれなりの年数を有します。

農機具収納、雨の日や炎天下での作業場、出荷準備から育苗など屋根が欲しい!

それらを持ち合わせていないでの農業はそれはそれは捗らないのです。

結果島の人たちにはのらりくらりと何をしとるんじゃと毎回お小言を頂き様々な事を

勉強させてもらえるのですが、子育てしながら、コロナに日常を脅かされる毎日で、

なんともジレンマな日もあれば、慌てたところでしょうがない、と根無草発言と

本来持って生まれているお気楽さがあいまみえてメガネメガネと手探りな三年目

 

2021年。

二軒目宿屋へ向けてコロナに担がれ、コロナに翻弄されながら、

うちのりょーちゃんもがきながら耐え忍ぶ一年。

実際コロナの事、オリンピック、第4波、一体どうなるのかわからないけれども

やはり彼は猪突猛進しています。

年明け極寒期に竹藪から整備して竹林にすることに成功し、

家の周り一周がとにかく歩けるようになったのです。

我が家は少量多品目はしていません。

小麦と豆の二毛作農家です。

憧れの!パンが!豆が!あずきも!黒豆も!

 

そして竹ときのこ山にするべくうちのお山の筍を

4月1日から掘り続けています。

毎朝の日課は筍探し。

f:id:tamayuraR:20210415214254j:image

我が家用だけでも大小50本はくだりません。

お正月の筑前煮ももう困らない!

食べたい時に春まきも食べられる!

そして海が近い生活のおかげでわかめが今が旬な事を知りました。

みなさんわかめと炊けーと。

そしてそこかしこに新鮮なわかめが。。。

コロナ渦で大変な時勢ですが淡路島の食料自給率120%は私たちの心を救ってくれます。

なので今はどんどん収穫してどんどん出荷しています。筍を。

うちの山は麓も周りも除草剤がかかるところにはないので安心して堪能できるのです。

 

山の恵みで私たち一家は栽培には関与していませんが

子供が発見と運搬、大人が掘り起こし、洗浄など大事に大事に

手仕事を楽しんでいます。

f:id:tamayuraR:20210415214155j:image

こうやって愛情込めて物語を見つめて持続可能な農業を

まったり楽しんでいきたい今日この頃です。

 

野良着とアンティーク着物 雑貨などH.Pあり〼

まだまだ品薄ですが、

https://tamayura.pink/

覗いてみてくださいませ。

 

まだ使いこなしていないインスタ

こちらから☆

@tamayura.rayco   野良着とアンティーク着物

@rey_co222  自然栽培園

 

 

読んだ人がいるのかいないのかが知りたいので

ぽちっとしてくれると励みになります。